キャリアアップ助成金

先日受講したセミナーで、キャリアアップ助成金という制度があることを知りました。特に賃金規定等改定コースは、A型事業所にとって有益な助成金と感じました。

 

キャリアアップ助成金の賃金規定等改定コースは、契約社員やパートなどの労働者の昇給を支援する制度です。

 

キャリアアップ助成金の支援対象となる事業主の主な条件は以下の通りです。

 

雇用保険適用事業所の事業主。

雇用保険適用事業所ごとにキャリアアップ管理者を配置していること。

※ キャリアアップ管理者は、複数の事業所や労働者代表との兼任はできません。

雇用保険適用事業所ごとに対象労働者のキャリアアップ計画を作成し、管轄労働局長から受給資格の認定を受けたこと。

実施するコースの対象労働者の労働条件、勤務状況、賃金の支払い状況などを明確にする書類を整備し、賃金の算出方法を明示できること。

キャリアアップ計画期間内にキャリアアップに取り組んだこと。

A型事業所においては、この制度をほぼ問題なく活用できるものと思われます。したがって、弊社でも前向きに検討したいと考えています。

 

特に今回の最低賃金の上昇に伴い、A型事業所では賃金が3%以上上昇し、経営的な圧迫が懸念されます。そのため、国の助成制度を積極的に活用して賃上げに対応したいと考えています。

 

助成金は補助金とは異なり、条件を満たせば確実に受給できるものです。したがって、適切な手続きが重要です。今回の助成金は従業員数が多い場合でも、一人あたり5万円の支援があり、総額がかなりの金額になる可能性があります。

 

手続きの詳細については割愛しますが、社会保険労務士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家に依頼することで、手続きミスを防げるだけでなく、効率的に手続きを進めることができるかと思います。