本日は立入勝義さんのADHDでよかったを読みました。
34歳で成人ADHDと診断された立入さんは、それまで自分が抱えてきた悩みが脳の問題だと知ったことで、正面からADHDと向き合い、「障害」を「強み」に転じてきた方です。
「障害」は「病気」ではないから完治することはないといわれます。しかし、それらを克服することは自らの体験上、難しいことではないと立入さんはいいます。
ADHDとは、Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略称で、注意欠陥多動性障害とも呼ばれます。
ADHDの主な症状には、以下のようなものが挙げられます。
注意力や集中力が低下すること
記憶力が低下すること
行動が多動的になること
極端な衝動性の増加
時間管理が難しくなること
感情のコントロールが困難になること
組織化された行動が困難になること
これらの症状は、大人でも子供でも発生することがありますが、年齢によって症状が異なる場合があります。たとえば、子供では、多動性がより顕著な症状として現れることが多いです。また、大人では、注意欠陥が主な症状として現れることがあります。
有名人でADHDではないかと言われている人には、スティーブジョブズやケネディ大統領、レオナルドダヴィンチ、ゲーテなどです。
著者の立入さんは、こうしたADHDの症状を抱えながらも、障害から逃げずに向き合ってこられて障害を克服し、仕事面においても大きな成果を出されており、大変立派ですね。(世界銀行のコンサルタントやディズニーのプロデューサーなど)
また本の題名どおりADHDであることを卑下することなく、ADHDであることに感謝しているようにも感じます。ADHDのマイナス面を克服しつつ、強みをうまく活かしてこられているので、当事者の方においては勇気づけられる内容です。
私自身もADHDの傾向があるので、ぜひ立入さんの克服体験を参考にしながら、改善していかれたらと思います。